日山くんの圧に千花くんは負けるものかと言った表情で見つめ返す。
「し、下心なんてないに決まってんじゃん!
そもそも日山くんには関係ないよね?日山くんだって美緒ちゃんと付き合ってるわけでもないのに何で『馴れ馴れしい』とか言われなきゃなんないわけ?」
「関係あるよ、だって花崎さんは俺のこと好きだから」
「…はあ?そんな理由で?意味わかんないんだけど」
2人は睨み合い、バチバチと火花を散らす。
…こ、この状況は一体何!?
何で2人が言い合ってるのか知らないけど、とりあえず止めるか!?
「…ふ、2人ともやめて〜〜!!私のために喧嘩しないで〜〜!!!」
ただこの台詞が言いたかっただけの私は2人の間に割り込む。
「な、な〜んてね、冗談ですよ。はっはっはっ〜☆」
冷や汗を流しながら頭を掻く。
後ろの方で「花崎ちゃん最高っ…!!」と腹を抱えてゲラゲラと大爆笑中の深森くん。
「…花崎さん、何か勘違いしてない?別に花崎さんのためじゃないから」
日山くんは眉間にしわを寄せながらそう言った。


