深森くんがぽんっと私の肩に手を置いた。
「あいつが自分から女の子に話題振るなんて初めてだから永遠もきっと花崎ちゃんと仲良くなりたいって思ってるはずだよ」
「そうなの?」
「うん。でも今のはなんか拗ねてた感じだったけどね〜」
「拗ねてた…?ってゆーかチャラ森くん、日山くんのことよく知ってるんだね」
「ま、俺と永遠幼なじみだからね〜」
自慢げに答える深森くんに私は「ええっ!?」と声を上げた。
日山くんと深森くんって幼なじみなんだ…
日山くんと長い付き合いなのに何で深森くんはそんなチャラい見た目になったんだろう。
でも、そんなことより……
「…日山くんの幼少時代の写真とかないの?」
「あるよ、見る?」
「見る〜〜〜っ!!!」
「王子本人がいない時に勝手に見ていいの?」
やいのやいのと私たちは盛り上がっていると、
あっという間に昼休みが終わり、5限目の予鈴が鳴った。


