それから私は無性にギターが弾きたくなって、エレキではないけど、アコースティックギターを買ってもらい、
とわぴのソロ曲やユニットソングを毎日のように練習に励んでいる。
ちなみに、ゲームにハマったのもちょうどその時期。
「推しの趣味は私も共有したくてさ……
例えるなら好きな人が左利きだから自分も左利きでお箸を持つ練習する的な?」
どんな例えだよ…と心の中で1人ツッコミする。
「あ!保育園で弾き語りしてるのは私がやりたいからやってるだけだよ?」
「ふ────ん」
「とわぴがやってるから私もやってるわけじゃなくてですね……」
「へ────」
日山くん、なんかちょっと不機嫌になった?
相槌がなんか刺々しいというか…
「…俺、教室戻るわ」
「えっ!?」
いつの間にかサンドイッチを食べ終えた日山くんは立ち上がり、扉の方へ歩き出す。
「待って日山くん!帰るなら私も──」
「先生に用事あるから行くね」
何故かホワイト日山にチェンジし、颯爽と屋上を出て行く。
…日山くん、怒ってた?何で?
しりとりして疲れたのかな…
「大丈夫だよ、花崎ちゃん」
「チャラ森くん…」


