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「永遠〜ただいま〜」
屋上に到着すると奥にあるベンチに腰掛けている日山くんが目に入る。
「おかえ──…は?何で花崎さんと穂波さんがいんの?」
「まあまあ、いいじゃん。
永遠の裏知ってんの、俺とこの2人だけなんだしさ〜。
それに、人数多い方が楽しいじゃん?」
「チャラ森くんの言う通りだよ、日山くん!!」
「……」
日山くんが一瞬こちらを見たが、すぐさま逸らされた。
…やっぱり、目見てくれない。
負けるな花崎 美緒!
日山くんに振り向いてもらうまで全力でアタックしないと!!
でも──…
「サンドイッチを食べる日山くんも絵になる〜〜〜っ!!!」
くう〜っ!と尊いのを噛み締め、膝から崩れ落ちた。
悶えている私を差し置いて3人は昼食を食べ始める。
「ところで、かよこちゃんは何で永遠の素知ってんの?」
「美緒から聞いた」
「は?お前言ったの?」
「かよたんだしいっかな〜って!」
「てへっ☆」と舌を出し、こつんっと拳で頭を軽く叩く。
「大丈夫よ。王子の素知った所で別にどうでもいいし。
寧ろ1年の時から胡散臭い奴だな〜とは思ってたから」
「……」


