「いいよ、友達になろう」

「…え、えっ!?いいの!?本当に!?」

「うん、俺もちょっと花崎さんのこと知りたいって思ったし…」

「そ、そうなの!?」

「友達としてだから。友達として!
花崎さんのことを知りたいと思った!
ただそれだけ!!恋愛とかそうゆう意味じゃねえから!!」


日山くんは「勘違いすんなよ!!」と念を押すにそう言った。


「友達って思ってくれるだけで十分嬉しいよ!」

「っ…」


笑顔で答えると日山くんはまた目を逸らした。


「ふんっ、もう用がないなら帰る」

「うん!バイバイ!」


そっぽを向いた日山くんは早足で教室を出て行く。