「……俺、もう帰る」
「うん!助けに来てくれてありがとう!」
なんだか機嫌が悪くなってしまった日山くんを不思議に思いながらお礼を言って見送る。
「あ!ちょっと待って!!」
思い出したかのように日山くんの袖を掴んだ。
日山くんは「何?」と言って振り返る。
「えっと、あのさ!私と友達になってくれませんか!?」
「…は?」
何言ってんだこいつ…と言わんばかりの日山くん。
「何だよ急に。…つーか何で友達?」
「日山くんをもっと知りたいからだよ!!
後、純粋に日山くんと友達になりたいって思った!」
そう言うと日山くんはしばらく考え、はあ…とため息をついた。