「お願いします!!!」
断る選択肢なんてない!!
「日山くん!お供してよろしいですか!?」
「お供って…俺らがお供するんじゃねえの?」
「ひゃーまくんがお供していただけるなんて……そ、そんな夢のようなこと……ぐふふ……」
ニヤけてしまい、変な笑い声が出た。
ハッと我に返り、口元を手で覆う。
日山くんの様子を窺うと、気持ち悪いとでもいったような眼差しでこちらを見ていた。
そんな表情をしている日山くんもかっこいいと思っちゃう私。
もう、重症なんじゃないかな…
それからして家の前まで送ってもらった私は「ありがとう」とお礼を言う。
「みおちゃん!またねっ!」
「うん、またね!日山くんも…バイバイ」
「…うん」
手を振って2人の背中を見送る。
すると日山くんは思い出したかのように「あっ」と声を出して立ち止まる。


