「あ〜!噂の花崎ちゃんだ〜!」
「やっほー!」と私たちに手を振ってくる。
「…なるほどね、王子が私の名前知ってたのはこの男からの情報だったのね」
「え、かよたんどういうこと?」
かよたんが眉間にしわを寄せ、じとっと日山くんの隣にいる男子を睨む。
「なんかかよこちゃんの視線が痛いような…?ってか!花崎ちゃん初めましてだよね〜?おれ深森って言いま〜す!よろしくね☆」
「よろしく〜チャラ森くん!」
「いや何その渾名ウケる〜!」
ケタケタと笑いながら深森くんがつっこんでくれる。
彼、深森くんは日山くんの友人である。
とんでもないくらい女好きで彼女が現在4人くらいいるとかいないとか……
優等生の日山くんとは正反対な外見をしている。
「ねえ、チャラ森くん。"噂"って?
私何か噂出てるの?」
「ん?あぁ、花崎ちゃんさ。この前大勢の人がいる中永遠に告ってたでしょ?いつもなら永遠に告白してくる女の子ってこっそり呼び出たりして自分の想い伝える子ばっかりなんだけど、あんな公共の場で堂々と永遠に告白した子、花崎ちゃんが初めてなんだよね〜」
ふーん、そーなんだ…