「でも下の名前で呼ぶのはもう少し心の準備を整えてからでもよろしいでしょうか…」

「うん、美緒のペースで大丈夫」

「優しすぎんか!?」

「彼氏だからな」

「あははっ、さすが日山くん!」


お互い顔を見合わせ、クスッと笑う。

そして夕日が手を繋いで歩く私たちを照らし出して地面に2人の影が映される。


私の好きな人、日山 永遠くんは推しにそっくりというきっかけで関わるようになったが、

今では子どもっぽい所や意外とヤキモチ妬きな所、口が悪くて根は優しい所。

勿論、ツンデレになる所も好きだし、今のように甘やかして溺愛してくれる所も好き。

好きすぎて困りますなぁ…





「…あの2人、私たちがいること忘れてない?」

「まあまあいいじゃん」

「いや、人がいる前で……ってか何であんた泣いてんのよ」

「推しカプの生チューが見れてつい……」

「うわぁ…ガチ勢じゃん」

「かよこちゃん、今更それ言う?」



今日も明日も明後日もこれからも、

日山くん、私はあなたを全力で愛を注がせていただきます!!



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