日山くんの言う通り捉え方は人それぞれ。
通りすがりのおばあちゃんは兄妹だと思われたけど、他の人からするととカップルに見えてるかもしれないもんね!
「ありがとう!日山くん!なんかさっきまでイライラしてた自分が馬鹿らしく思えてきたよ!!」
「そっか」
「あとね!私、日山くんとやってみたいこと沢山あるんだ!!」
「ふーん。でもまずは俺のこと『永遠』って呼べるようにならないとな」
「ゔっ…私のような女が日山くんの下の名前を呼ぶなどおこがましすぎる……」
以前、一度だけ"永遠くん"と呼んだことがあったけど、次の日からは恥ずかしすぎて結局苗字で呼んでいる。
「──あのさ、美緒」
私は「ん?」と首を傾げて日山くんを見上げた。
「"おこがましい"って言ってたけど、別に俺は迷惑でも図々しいとも思ってないからさ。もっと堂々としてろよ、俺の彼女なんだから」
「っ…ははっ。そうだね!」
そうだ、私は日山くんの彼女。
日山くんの隣にいていい存在なんだ───


