「俺はそっちのパン食べるから美緒は弁当食べたら?」

永遠が自分の席に腰を下ろしながらそう言うと、花崎ちゃんは眉を下げ、

「…今日のは自信作だから日山くんが食べてほしい」


で、出た────っ!!

花崎ちゃんのつぶらな瞳攻撃!!!

無自覚でやっているのが何ともまあ恐ろしい!!

果たして永遠はどう切り出すのか!?


「じゃあ一緒に食べよう」

「え!私もいいの!?」

「美緒が作ったんだからいいに決まってんじゃん」


シェアいただきました〜〜〜っ!!!


おれとクラスメイトたちはぐっと下唇を噛み締め、叫びたいのを我慢する。


ぱかっと蓋を開け、とわみお は弁当の中身を覗き込む。


「このベーコンで巻いてるやつ何?」

「それはね〜えのきだよ!すっごい美味しいから食べてみて!」

爪楊枝で刺しているえのきベーコン巻きを永遠の前に差し出す。

永遠は照れる素振りもなく、ぱくっと1つ口に含む。


「…ん、うまい」

「でしょ〜!?」