昼休み、永遠と花崎ちゃんがうちのクラスでごはんを食べるということで、
おれは2人の様子を見守ろうと招集をかけている最中である。
「隊長!とわみお が教室に戻ってきます!」
「よし、モブども!全員位置につけ!!」
ガタガタと皆は自分の席へ戻っていく。
「いや〜日山くんがいてくれなかったら今頃購買でモミクチャになってた所だったよ〜!」
「何で俺の分の弁当は持ってきて自分の分は忘れんの?」
「あはは、お恥ずかしい。でも今日は卵焼きが宝石並みに綺麗に焼けましてですね…」
とわみお が教室へやって来る。
相変わらず、2人は仲良し。
あの永遠が誰かのために購買へ行くなどありえない話だ。
おれが購買ついて来てって言ったら即答で「やだ」とか言うくせに……
「隊長、勇者花崎は一体何者なんですかね」
「しーっ!!今は黙食!!」
「うぃっす」
2人に聞こえないように一緒に昼食を食べていた友人を黙らせる。


