スマホを片手にうんざりした顔をするかよこちゃん。

美人が台無しですぜ?


「か、かよたん。私たちの水着姿日山くんに見せるの?」


花崎ちゃんが頬を赤らめながらかよこちゃんの袖をぎゅっと掴む。


「別にいいじゃん。あんただって張り切って着てたんだし」

「そうなんだけどさ〜!あんな水着姿を日山くんに見せるだなんて……うぅっ、恥ずか死ぬ〜〜っ!!」

「え〜なになに、花崎ちゃんそんなやらしい水着だったの〜?」

「やらしい通り越してびっくり仰天するわよ」

「だって永遠〜」

「…肘つついてくんな」


ニヤつきながら永遠の肘をつつくとペシっと振り払われた。

かよこちゃんはスマホを開き、アルバムから2人の水着写真を探し出す。

その後、「あった」と呟き、おれと永遠に見せてくれる。

目の前に差し出されたスマホの画面をじっと眺める。


「えーっと…かよこちゃんの隣にいる子、花崎ちゃん??」