永遠は器用そうで不器用だし、偉そうに見えて意外と繊細な心の持ち主だ。

でも、今は花崎ちゃんがいるから大丈夫だろうな。

きっと彼女なら永遠を全て包み込んでくれるような、そんな気がする。

やば、おれ今すげー意味わかんないこと考えてて超ウケる。


「花崎ちゃんとかよこちゃんはさ〜、夏休み何してたの?」

そう聞くと2人は視線を弁当からこちらに移す。


「んーと、夏休みはね〜、かよたんと夏祭り行ったり、デデニーランド行ったり、一緒に宿題したり……あと穂波家と花崎家で海行ったよ〜!」


永遠と険悪な仲になっていたにしては結構夏休み遊んでたんだな…

かよこちゃんが気分転換に色々と考えてくれてたんだろうけど…

まあ、おれも夏休みは永遠をあちこち連れ回してたし……

でも、そんなことより───


「海行ったってことは、2人とも水着着てたの!?」


おれや永遠だって健全な男子高校生。

女の子の水着姿に興味を持たないわけがない。

特に花崎ちゃんの水着姿にときめいている永遠が見たい。(本音)


「家族が私たち撮ってくれた写真あるけど、見る?」

「見る〜〜〜!!!」

「何で深森が嬉しそうに答えんのよ」