「…ってか、花崎ちゃん、永遠のセーターめっちゃ大きくない?スカートまで全部隠れてるじゃん」
「んーまあ、ぶかぶかだけど大丈夫だよ!」
「ふーん。でもさ〜、今の花崎ちゃんの恰好下何も履いてないみたいでなんかエロ───…ぶへあっ!!??」
スパアアアアアンッ!!!!
話している最中に殺意に満ちた永遠が教科書を丸めておれの顔目掛けて思いきり殴った。
べしゃっと床に倒れ込み、殴られた所を押さえながら永遠を見上げる。
「…痛いよ永遠くん。何故おれ殴った?」
「…いや、深森の顔にでっかい虫がついてたから払ってあげようと思って」
「絶対嘘だよね!?お前がおれ殴ってた時普通に目合ってたからな!?」
「…チッ」
うわ、舌打ちしおったで この男……
「チャラ森くん大丈夫?血出てない?」
珍しくおれを心配してくれた花崎ちゃんに思わず感動で涙が出そうになった。
「日山くん 友達叩いちゃだめだよ。チャラ森くん傷ついてるよ?」
「ごめん美緒」
いやいやいやいや……
「おれに謝らんかい!!!」
最近おれが推しているカップル、彼らを"とわみおカップル"と呼んでいる。
仲睦まじい2人の距離に今日も今日とて尊いカップルである。