「ごめん日山くん、今日かよたんとアニ○イト行くから一緒に帰れない」
申し訳なさそうに眉を下げて謝る花崎ちゃん。
永遠は「……わかった」と言ってスンッ…、一気にテンションが急降下していく。
「明日は一緒に帰ろうね!」
「……うん」
あーあ、永遠くん拗ねちゃった。
拗ね拗ね期入っちゃった。
こいつ拗ねるとしばらく機嫌悪いんだよな〜…
黙り込んでしまう永遠を見て頭をフル回転させながら話題を考える。
「あー…えっと、花崎ちゃんはこんな暑い日になんでセーター着てんの?」
現在9月中旬。
まだまだ猛暑が続く季節だ。
それなのに花崎ちゃんはだぼっとしたセーターを何故か着用している。
「あのね、教室の冷房がガンガンですっごい寒くて凍えちゃいそうって話してたら日山くんがセーター貸してくれたんだ〜!」
「そっか〜(泣) あの永遠がセーター貸してくれたのか〜〜っ」
微笑ましく思いながら永遠の方を見ると、
「…たまたま持ってただけで、別に美緒が風邪引かれたら困るとか思って貸したわけじゃねえし」
もう〜〜っ!!
きみはまたそんなこと言って〜〜っ!!
本当は花崎ちゃんの体調が心配なくせに〜〜っ


