その瞬間、私の目からぶわっと涙が溢れ出た。
嬉しい、嬉しすぎるよ。
こんなことってある?かっこよすぎないか?
日山くん、最初の頃は私の姿を見た瞬間、嫌そうな顔されたり、『嫌い』とか言われたこともあった。
正直、諦めるべきなのだろうかとも考えた。
だけど、一生懸命彼を追いかけて、
ようやく日山くんを振り向かせることができた。
彼からの告白なんてそりゃもう…ねえ?
「ぼちろんですとも!!!!」
「…ぼちろん?」
「ごめん、噛んだ!!もちろんですとも!!!!」
「ふはっ、雰囲気ぶち壊すなよ」
眉を下げながら柔らかく笑う日山くんは親指の腹でそっと涙を拭ってくれる。
きゅう〜〜っと胸を締め付けられ、体もじわじわ熱くなっていく。
「〜〜〜っ好き!!」
好きが溢れてしまい、自分の想いを伝えずにはいられない。
「うん、俺も好き」
「大好き!!」
「俺も大好き」
日山くんは私の頬に自分の手を添え、少し首を傾げてゆっくりと顔を近づける。
伏し目がちな彼の綺麗な顔が視界いっぱいに広がり、
お互いの鼻先がくっつくくらいの距離になった時───…
バアン!!!
「みーおーちゃん!あーそーぼー!!」
「「!!??」」


