全力で愛を注ぎます!!



「彼女になる予定の本人が1番驚いてる(笑)」

「…俺ら部屋行くから邪魔すんなよ」

「はいはい、ごゆっくり〜」


日山くんは「行こ」と一言発し、日山家へ足を踏み入れることに。


◻︎


日山くんに部屋を案内され、「適当にくつろいでて」と言って階段を下りていった。


…ここが、日山くんのお部屋!!


テンションが上がり、キョロキョロと辺りを見渡す。


青と白のシンプルな家具で揃えられていて物が少ない印象。

部屋の中央には丸いガラスのテーブルが置かれていて、その付近に正座して日山くんが戻ってくるのを待つ。

しばらくして足が痺れそうになったので、三角座りでベッドの側面に背中を預けるようにもたれかかる。

そわそわしながら白い天井を眺める。


…同年代の男の子の部屋に入ったらさ、例のアレ(・・・・)探したくならない?

例のアレって何かって?

何かってそりゃあ、エロ本でしょ。

男の人の部屋は必ず1冊はそうゆうアダルトな本があるってイメージがあるんだけど(偏見)


ガチャリ。

ドアが開く音がして日山くんが戻ってくる。

麦茶が入ったグラスをテーブルの上に置き、ぼんやりとしている私を見て不思議そうな顔をする。