全力で愛を注ぎます!!



「名前、美緒ちゃんだっけ?」

「は、はい!そうです!」

「やっぱり!どこかで聞いたことあると思ったら、息子の悠が通ってる保育園で弾き語りしてる子だよね?」

「あ、そうなんです!いつも悠くんと仲良くさせてもらってます!」

「悠からいつも美緒ちゃんの話よく聞いててね、美緒ちゃんをお嫁さんにしたいくらい大好きらしいからさ〜」

「え〜悠くんそんなこと言ってくれてたんですか〜。照れますな〜…」


あははと恥ずかしげに頭をかいていると日山くんが私と久遠さんの間に入ってくる。


「おい、女子高生相手にして鼻の下伸ばしてんじゃねえよ、おっさん」

「いや、アラサーだけど俺まだ27歳だから!10代の子からすればおっさんに見えるかもしんないけど!!
ってゆーか、永遠が初めて彼女家に連れて来たからちょっと気になっただけじゃん!!」

「彼女じゃねーし」

「え、彼女じゃないの!?」


そうなんです、私 日山くんの彼女じゃないんです。


「今から彼女にすんだよ」

「そうなんです、ほんとすみません。私は日山くんの彼女でもなんでもござい───…えっ!!??」


日山くんの発言に目が飛び出そうなくらい驚いた。