「言ってなかったっけ。深森家と日山家はお互い両親が仲良くて俺と涼香と真也、あとは兄貴と涼香の妹2人は小さい頃からの腐れ縁」
「ほえ〜…」
日山くんが丁寧に説明してくれて私はぽかんとする。
やっぱり、今日は初耳のオンパレードかもしれない。
結構前に深森くんが日山くんと幼なじみなのは聞いたことがあったけど…(P.69参照)
ってゆーか深森くんにこんな綺麗なお姉さんがいらっしゃるとは。
「…まあ、あたしと夫、わーちゃんたちとは10個以上歳離れてるから幼なじみっていうより親戚って感じなんだよね〜」
涼香さんは眉を下げて小さく笑った。
「…あ、そう言えば私 昨日お2人がスーパーで買い物してる所見かけました。日山くんと涼香さんの関係を深森くんに聞いたら"ママ活お姉さん"とか"日山くんのお見合い相手"とか言ってました」
「……お見合い?」
「…ほお、あのクソガキあとで懲らしめよう」
顔を顰める日山くんとパキパキと手を鳴らし始める涼香さん。


