「涼香こそ1人で何してんだよ」
「あたしは悠が熱出したからゼリーとかスポーツドリンクとか色々買い物してたんだよ」
「ふーん。…ってか、兄貴は?あいつ今日仕事休みじゃん」
「くおくんは悠のこと見てくれてる」
アニキ…クオクン…
2人の会話を交互に聞きながら彼らの口から出てきた単語を繰り返すように心の中で呟く。
もしかして、もしかしなくても…
このお姉さん、日山くんのお見合い相手の方では…!?
「……ヒヤマクン、コノカタハヒヤマクンノカノジョ??」
震えた声でそう聞くと日山くんとママ活お姉さん改め、涼香さんは目をまん丸にさせ、ぱちくりと瞬きする。
「…お前何言ってんの?」
「え、いや、だって…こちらのお姉様のこと下の名前で呼び捨てだし……」
「あぁ、こいつ、兄貴の奥さん」
「むっ、わーちゃん!年上に向かって"こいつ"とはなんだい?」
「そんで幼なじみ」


