「告白どうだった?結構可愛かったよね〜」
「喋ったことなかったから断った」
「あは、ウケる〜。ってかその手に持ってる紙さっきの子の連絡先?」
「…そうだけど、深森いる?」
「まじ?さんきゅー!
この子セフレにでもしよっかな〜」
クズな男たちの会話を聞いてしまい、「こいつらやべえ…」と心の中で呟いた。
「そーだ、永遠。花崎ちゃんがお前に聞きたいことあるってさ」
「……聞きたいこと?」
「うん、そー…ってあれ?花崎ちゃん、何でおれの後ろに隠れてんの?」
2人がクズな会話をしている間に私はささっと深森くんを壁にして日山くんの視界に入らないようにする。
「花崎ちゃ〜ん、おれから離れないとこのままハグするよ〜?」
「やめて!貴様のような男にハグをされる筋合いはない!!」
「うわ、ひどーい」
不意に日山くんと目が合ってしまい、キッと彼を睨む。
「私!教室戻る!!」
そう言って私は教室へと逃げた。
思わず日山くんを睨んでしまった…と少し後悔をし、盛大なため息をつく。
「…永遠、花崎ちゃんいいの?2人とも遊園地の日以来1回も喋ってないじゃん」
「…美緒に睨まれた」
「そこかよ」


