「あ、チャラ森くんたちも一緒に行こうよ!ちょうど皆誘おうと思ってたんだ〜!」

「…えっ」

「えっ?」


何か物言いたげな千花くんと目が合う。


「え〜?おれたちは別にいいけど〜〜…花崎ちゃんがどうしてもおれたちと一緒に行きたいなら〜〜…ねえ?かよこちゃん」

「ま、まあ?チケットは1枚4人まで入場料半額って書いてあるし?私は美緒と行きたいんだけど〜〜…ねえ?王子」


かよたんが言った通り、チケットには1枚4人まで入場料半額と書いてあり、目が飛び出そうなくらい驚く。

「私も3人と一緒に遊びたいって思ってたし、皆で遊園地行こうよ!いいよね?千花くん!」

「いや、あの…オレは美緒ちゃんと2人で──…」

千花くんがそう言いかけた時、深森くんとかよたんが私たちの間に割り込む。

「えー!?ひどいチカくん!おれら友達じゃん!」

「オレ、深森くんと今日初めて喋ったんだけど?」

「速水くん、美緒と遊びたいなら1回事務所(わたし)通してからじゃないとダメだからね?」

「穂波さんは美緒ちゃんのマネージャーかなんか?」

2人の圧に押し潰されそうになる千花くん。


「……千花くん」


かよたんたちを押し退け、千花くんの方へ一歩近寄る。