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「ひーやーまーくーん!!!」
放課後になり、階段を下りていると上の階から花崎さんの声が聞こえた。
一緒に歩いていた深森が
「花崎ちゃん、いつも元気だよね〜」
最後に「小学生みた〜い」と付け足す。
「日山くん、体育の授業の時、目合ってあっかんべしてくれたよね!?その時の日山くんのお顔が可愛すぎて寿命が伸びた気がしたのですが!!かっこよくて可愛いとか最強か!?」
鼻息を荒げ、興奮状態で「日山くんしか勝たん!!」と叫ぶ。
「花崎さ──…美緒、今日補習は?」
「あるよ!でも日山くんとちょっとだけ話したいな〜って思って!」
照れ臭そうにはにかみながら答える彼女に思わずきゅんっと胸がときめいた。
何が"きゅんっ"だ、気持ち悪い。
花崎さんから目を逸らし、高鳴る心臓を抑えていると──
「あ、千花くんだ!おーい!千花くーん!!」
上の階から下りてくる速水に花崎さんは満面の笑みで手を振る。
先程まで気分が上昇していたのに速水の登場で一気に急降下する。
「(う〜わ、わっかりやす〜〜〜っ)」
深森が心の中でそう呟き、苦笑いを浮かべる。
「お〜美緒ちゃん──…と、日山くん、深森くん……」
向こう側も俺たちに気付き、少し残念そうな表情をする。


