頭上に疑問符を浮かべ、考え込む。
そんな俺を見て深森は盛大なため息をつく。
「永遠は鈍感じゃないから自分自身でも内心気づいてるかもしんないけど、もうそれ好きなんじゃね?」
「…誰が誰のこと好きなんだよ」
「永遠が花崎ちゃんのこと好きなんじゃないのって言ってんだけど?」
深森の発言に思わず顔を顰めた。
いやいやいや、俺があんな女を?
あ、ありえね〜〜〜〜っ
趣味悪すぎる。
人の汗拭き取ってそのハンカチを額縁に飾って家宝にするとか言い出したり、
俺が吐き出した二酸化炭素を取り入れたいとか言う奴で……
変人でオタクで推し命で犬みたいにうるさい奴のことを…!?
「きっっっっしょ……」
「急に自分のこと貶すじゃん(笑)」
深森はニヤニヤし出し、頬杖をつきながら「いやぁ〜…」と嬉しそうな声を出す。
「永遠が恋かぁ〜…まさかの相手は見た目詐欺美少女の花崎ちゃん!」
「……故意」
「そっちじゃない」
きもい、気持ち悪すぎる。
俺が恋をするなんて反吐が出る。
女という生き物は顔が良ければすぐ群がってくるし、裏声で媚び売ってくるし、金目的の奴もいるし、兄貴と比べてくるしで女子と関わるとろくなことがない。
だが、そんな俺が異性を好きになってしまっただと…?
何故だかプライドが許さず、認めることができない。


