もしかして、私を婚約破棄したときの罪滅ぼし?今度はこっちから婚約破棄すれば、プラスとマイナスでなかったことになるとでも?
「だが、俺は捨てられるつもりはない」
何?まさか、エディから私を捨てるつもり?冗談じゃないよっ!4度目の婚約破棄は勘弁して!
「偽装婚約の間に、本物にしてみせる。俺を好きにさせる」
好きにさせたうえで、捨てるつもり?ますます冗談じゃないよぉ。小説に出てきた。これって、もしかしてS属性っていう人なの?
怖くなって、握られた手を引き抜こうとしたら、ぎゅっと逃げられないように力を込められた。
「好きだ、リリィー」
「は?」
向かい合わせに座るエディの紅茶色の瞳に、私の間抜け面が映ってる。
「出会ったころからずっと好きだった」
「嘘……だって、だって……」
出会ったのって、私が5歳でエディも8歳とかだよね?好きになる?
私は新しいお兄ちゃんができたくらいの感覚しかなかったよ?
「父の不正で、君を手放さなければならないと知ったときの絶望と、婚約者を自分で決めると聞いた時に見出した希望の大きさがわかるか?」
えっと、その……。
「あの、もしかして、エディは……私のことが好きなの?」
エディの頭ががくんと落ちた。そして、すぐに持ち上がった。
「もしかしなくても好きだと言ってるんだが、何を聞いてる」
「だって、でも、その……じゃぁ、婚約しようっていうのは、公爵家の地位目的とかじゃなくて、罪滅ぼしや恩返しというわけでもなくて……」
「好きだから婚約したい。リリィーが付いてきてくれるなら駆け落ちしたっていい。地位になんの価値もない。それこそ、代読屋で食うには困らない自信はある。他の商売を始めてもいい。自慢じゃないが、生活力には自信があるからな」
信じられないけれど……本当なの?
エディはずっと私を好きでいてくれた?
「なんなら、偽装婚約じゃなくて、偽装駆け落ちだっていいぞ?」
「駆け落ち……」
恋愛小説で、輝くように描かれている駆け落ち。それを、私が?
「何?駆け落ちするの?」
ビックリしたライカさんの声に、私とエディも驚いてテーブルの上に置いていた手を膝の上に乗せる。
「い、いえ、小説の話で……」
「あー、小説かぁ。いいなぁ。文字が読めれば、いろいろな物語も読めるようになるんだよねぇ」
「だが、俺は捨てられるつもりはない」
何?まさか、エディから私を捨てるつもり?冗談じゃないよっ!4度目の婚約破棄は勘弁して!
「偽装婚約の間に、本物にしてみせる。俺を好きにさせる」
好きにさせたうえで、捨てるつもり?ますます冗談じゃないよぉ。小説に出てきた。これって、もしかしてS属性っていう人なの?
怖くなって、握られた手を引き抜こうとしたら、ぎゅっと逃げられないように力を込められた。
「好きだ、リリィー」
「は?」
向かい合わせに座るエディの紅茶色の瞳に、私の間抜け面が映ってる。
「出会ったころからずっと好きだった」
「嘘……だって、だって……」
出会ったのって、私が5歳でエディも8歳とかだよね?好きになる?
私は新しいお兄ちゃんができたくらいの感覚しかなかったよ?
「父の不正で、君を手放さなければならないと知ったときの絶望と、婚約者を自分で決めると聞いた時に見出した希望の大きさがわかるか?」
えっと、その……。
「あの、もしかして、エディは……私のことが好きなの?」
エディの頭ががくんと落ちた。そして、すぐに持ち上がった。
「もしかしなくても好きだと言ってるんだが、何を聞いてる」
「だって、でも、その……じゃぁ、婚約しようっていうのは、公爵家の地位目的とかじゃなくて、罪滅ぼしや恩返しというわけでもなくて……」
「好きだから婚約したい。リリィーが付いてきてくれるなら駆け落ちしたっていい。地位になんの価値もない。それこそ、代読屋で食うには困らない自信はある。他の商売を始めてもいい。自慢じゃないが、生活力には自信があるからな」
信じられないけれど……本当なの?
エディはずっと私を好きでいてくれた?
「なんなら、偽装婚約じゃなくて、偽装駆け落ちだっていいぞ?」
「駆け落ち……」
恋愛小説で、輝くように描かれている駆け落ち。それを、私が?
「何?駆け落ちするの?」
ビックリしたライカさんの声に、私とエディも驚いてテーブルの上に置いていた手を膝の上に乗せる。
「い、いえ、小説の話で……」
「あー、小説かぁ。いいなぁ。文字が読めれば、いろいろな物語も読めるようになるんだよねぇ」

