「もしかして、近々譲位する話というのは、噂だけではないのかもしれないね……お父様は何か聞いてるのかも」
お父様は現在、宰相補佐の地位にある。現在の宰相は陛下よりもさらに高齢、70歳近い。もしかすると、陛下の退位に合わせて宰相の位を退くかもしれない。とすれば、宰相補佐のお父様が宰相になる可能性は高い。
第一王子が即位すれば、政敵が側室を送り込もうと躍起になるのは目に見えてる。王妃に子はいないとなれば……側室が男子を成せば時代の王。
あんぽんたんが王家とつながりを持つとろくなことはない……。となれば……。
信頼のおける人間の娘を側室にと、お父様は考えるよねぇ?
実の娘とか……。爵位は低いけど、信頼できる……メイシーとか。
「何ですか、リリィー、私の顔に何かついてます?」
「メイシーが側室になるっていうのが現実味を帯びてきたなぁと」
「ちょっ、何を言っているんですかっ!それを言うなら、リリィーの方が……」
メイシーが動揺して、カチャッと音を立ててカップをテーブルに置いた。
「私は、いざとなればエディと婚約して側室の道を回避できるし」
ティーポットから、自分でカップにお茶を注ぐ。ついでに、メイシーのカップにも注ぐ。
「ありがとうございますって、リリィー、エディと婚約って、本気ですか?」
「……いざとなればよ、いざとなれば。側室なんてめんどくさい立場になるくらいならってこと。何を考えているのか、エディ……エドワードが婚約しようって言ってくれるからね」
テーブルをはさんで椅子に二人で腰かける。
ふぅ。やっと一息。
「エディ……エドワード様が何を考えているのか、リリィーは分からないの?」
メイシーがちょっとびっくりした顔をする。
「ああ、そうか。メイシーは知らなかったっけ?エドワード・タズリー伯爵は、元婚約者なんだよね。あっちから婚約破棄を言い出したの。それなのに、今更なんでまた私と婚約しようとするのか……さっぱりわからないわ」
首をかしげながらお茶を飲む。うん、おいしい。
「エドワード様は、タズリー公爵の不正で」
「ああ、そのごたごたは知ってるのね。その不正が発覚する前まで少しの間婚約してたんだけど……。あ、もしかして公爵に戻りたいのかな?私と結婚すれば、ウィッチ公爵家当主になるわけだし。ウィッチ公爵とタズリー伯爵と二つ爵位を持てるんだもんね」
お父様は現在、宰相補佐の地位にある。現在の宰相は陛下よりもさらに高齢、70歳近い。もしかすると、陛下の退位に合わせて宰相の位を退くかもしれない。とすれば、宰相補佐のお父様が宰相になる可能性は高い。
第一王子が即位すれば、政敵が側室を送り込もうと躍起になるのは目に見えてる。王妃に子はいないとなれば……側室が男子を成せば時代の王。
あんぽんたんが王家とつながりを持つとろくなことはない……。となれば……。
信頼のおける人間の娘を側室にと、お父様は考えるよねぇ?
実の娘とか……。爵位は低いけど、信頼できる……メイシーとか。
「何ですか、リリィー、私の顔に何かついてます?」
「メイシーが側室になるっていうのが現実味を帯びてきたなぁと」
「ちょっ、何を言っているんですかっ!それを言うなら、リリィーの方が……」
メイシーが動揺して、カチャッと音を立ててカップをテーブルに置いた。
「私は、いざとなればエディと婚約して側室の道を回避できるし」
ティーポットから、自分でカップにお茶を注ぐ。ついでに、メイシーのカップにも注ぐ。
「ありがとうございますって、リリィー、エディと婚約って、本気ですか?」
「……いざとなればよ、いざとなれば。側室なんてめんどくさい立場になるくらいならってこと。何を考えているのか、エディ……エドワードが婚約しようって言ってくれるからね」
テーブルをはさんで椅子に二人で腰かける。
ふぅ。やっと一息。
「エディ……エドワード様が何を考えているのか、リリィーは分からないの?」
メイシーがちょっとびっくりした顔をする。
「ああ、そうか。メイシーは知らなかったっけ?エドワード・タズリー伯爵は、元婚約者なんだよね。あっちから婚約破棄を言い出したの。それなのに、今更なんでまた私と婚約しようとするのか……さっぱりわからないわ」
首をかしげながらお茶を飲む。うん、おいしい。
「エドワード様は、タズリー公爵の不正で」
「ああ、そのごたごたは知ってるのね。その不正が発覚する前まで少しの間婚約してたんだけど……。あ、もしかして公爵に戻りたいのかな?私と結婚すれば、ウィッチ公爵家当主になるわけだし。ウィッチ公爵とタズリー伯爵と二つ爵位を持てるんだもんね」

