「ああ、そうでしたね、アル様。アル様が王様役であれば、リリィー様には王妃役をしていただきたいかもしれませんが、王妃役は私が務めさせていただきます」
ロッテンさんが王妃役……。思わず笑いだしそうになった私は悪くない。そんな私の笑いたい気持ちは、次の言葉で一気に冷えた。
「リリィー様が側室になったときに困らないよう、しっかりと訓練する必要がございますので」
「私が、側室……に……?」
■25
小さな声が出た。そんなのありえないと大きな声で主張したいけど……。
「リリィーに側室なんて似合いませんよっ!」
「そうだ、リリィーが側室なんて、ありえないっ!」
アルとエディが私の代わりに大きな声で側室を否定してくれた。
だけど、ロッテンさんは二人の声に首を横に振る。
「残念ですが、お二人の力ではどうにもならないことがございます」
陛下が位を第一王子に譲った場合……。
お世継ぎを得るために若い娘を側室に差し出すようにと、命が下れば、王家の命に逆らえる者は、多くはないだろう。
お父様なら、娘を差し出すわけにはいかないと言えるかもしれない。だけど、国の発展のため、他に任せられる人間がいないとなれば……。
「そうだ、すぐに、俺と婚約しよう!そうすれば問題ない!」
「エディ、何を言っているんだ!」
アルが立ち上がってエディの肩をつかんだ。
メイシーがおろおろとしている。
「今日はもうレッスンは無理のようですね。続きは来週行いましょう。それまでに冷静になってくださいませ。いろいろな可能性を考え、いざというときに困らないためのレッスンです。特に、側室はとても微妙な立場となります」
ロッテンさんがふぅとため息をついた。
「メイシー様も、よろしいですね。メイシー様の場合はより複雑な立場となります。今までお仕えしてきたリリィー様よりも上の立場になるわけですから、訓練は必要ですよ」
「え?私が、側室ですか?」
おろおろしていたメイシーがより一層おろおろし始めた。
「そうか、メイシーが側室になったら、今までのように私の侍女をしてもらえないどころか……めったに会えなくなるんだ……私が側室になっても、メイシーについてきてもらうことはできるけど……」
さすがに、公爵令嬢の私が城で働くなんてできないもの。
「私、リリィー様のおそばを離れたくありませんっ」
ロッテンさんが王妃役……。思わず笑いだしそうになった私は悪くない。そんな私の笑いたい気持ちは、次の言葉で一気に冷えた。
「リリィー様が側室になったときに困らないよう、しっかりと訓練する必要がございますので」
「私が、側室……に……?」
■25
小さな声が出た。そんなのありえないと大きな声で主張したいけど……。
「リリィーに側室なんて似合いませんよっ!」
「そうだ、リリィーが側室なんて、ありえないっ!」
アルとエディが私の代わりに大きな声で側室を否定してくれた。
だけど、ロッテンさんは二人の声に首を横に振る。
「残念ですが、お二人の力ではどうにもならないことがございます」
陛下が位を第一王子に譲った場合……。
お世継ぎを得るために若い娘を側室に差し出すようにと、命が下れば、王家の命に逆らえる者は、多くはないだろう。
お父様なら、娘を差し出すわけにはいかないと言えるかもしれない。だけど、国の発展のため、他に任せられる人間がいないとなれば……。
「そうだ、すぐに、俺と婚約しよう!そうすれば問題ない!」
「エディ、何を言っているんだ!」
アルが立ち上がってエディの肩をつかんだ。
メイシーがおろおろとしている。
「今日はもうレッスンは無理のようですね。続きは来週行いましょう。それまでに冷静になってくださいませ。いろいろな可能性を考え、いざというときに困らないためのレッスンです。特に、側室はとても微妙な立場となります」
ロッテンさんがふぅとため息をついた。
「メイシー様も、よろしいですね。メイシー様の場合はより複雑な立場となります。今までお仕えしてきたリリィー様よりも上の立場になるわけですから、訓練は必要ですよ」
「え?私が、側室ですか?」
おろおろしていたメイシーがより一層おろおろし始めた。
「そうか、メイシーが側室になったら、今までのように私の侍女をしてもらえないどころか……めったに会えなくなるんだ……私が側室になっても、メイシーについてきてもらうことはできるけど……」
さすがに、公爵令嬢の私が城で働くなんてできないもの。
「私、リリィー様のおそばを離れたくありませんっ」

