え?ここ、ロゼッタマノワールの2階だよね?と、思わず目を疑うほど部屋の中は貴族の屋敷と遜色ないほど美しく整えられていた。
そして何より目を引いたのは……。
「一曲お願いしても?」
目の前にいる紳士。
本物の舞踏会ですら、このように人の目を引く男性はそういないだろう。
白いレースのボリュームのあるリボンタイに、横に4、縦に8並んだ金のボタンの付いたベスト。濃紺の燕尾服に、シルクの帯と白いズボン。
どこをとっても完璧な貴族の正装だ。
「エドワード……」
差し出された手を取る。部屋には人数こそ4人と少ないが楽隊もいて、舞踏会でよく演奏される音楽を奏でている。
エディのリードで、クルクルとダンスを踊り始める。
「くすっ」
ん?
「リリィー、ダンスが上手くなったな」
「わっ、私ももう15歳ですっ!6つや7つの頃に比べたら上達してるに決まって」
「うん。とてもダンスの練習なんてしたくないと泣いていたあのリリィーとは思えない上達ぷりだ。あのまま練習嫌いでダンスが下手なままかと思った」
ぷぅー。
失礼な!
「くっくっく。そう膨れるな。ダンスが上手くなったと褒めてるんだ」
エディがまた楽しそうに笑った。
全然褒められてる気がしない!
「エ、エディはもっと、人を褒める練習した方がいいと思うわ!じゃないとモテないんだからっ!」
「リリィーはモテる婚約者がいいのか?」
え?
グイッと腰に手を回され、上半身をそらされる。エディの顔が、私の顔を見下ろす位置にある。
「言ったろ、リリィー。もう一度婚約しよう」
「本気……なの?」
曲が終わる。
エディの体が私から離れ、お相手ありがとうございましたと深々とお辞儀をする。これは舞踏会での礼儀作法だ。
何故、エディは私と婚約がしたいというの?一度自分で婚約を破棄しておきながら……。
立ち去るエディの後ろ姿を見る。
モテないんだからって言葉は嘘だ。
エディは、カッコイイ。きっと、女性をうまく褒める言葉を知らなくたって、女の人は寄ってくるだろう。
エディの後姿を目で追っていると、視界に差し伸べられる手が映った。
「一曲お願いできますか?」
!!
思わず息を飲む。
「アル……」
瞳の色と同じ空色の燕尾服を身にまとったアルの姿があった。
そして何より目を引いたのは……。
「一曲お願いしても?」
目の前にいる紳士。
本物の舞踏会ですら、このように人の目を引く男性はそういないだろう。
白いレースのボリュームのあるリボンタイに、横に4、縦に8並んだ金のボタンの付いたベスト。濃紺の燕尾服に、シルクの帯と白いズボン。
どこをとっても完璧な貴族の正装だ。
「エドワード……」
差し出された手を取る。部屋には人数こそ4人と少ないが楽隊もいて、舞踏会でよく演奏される音楽を奏でている。
エディのリードで、クルクルとダンスを踊り始める。
「くすっ」
ん?
「リリィー、ダンスが上手くなったな」
「わっ、私ももう15歳ですっ!6つや7つの頃に比べたら上達してるに決まって」
「うん。とてもダンスの練習なんてしたくないと泣いていたあのリリィーとは思えない上達ぷりだ。あのまま練習嫌いでダンスが下手なままかと思った」
ぷぅー。
失礼な!
「くっくっく。そう膨れるな。ダンスが上手くなったと褒めてるんだ」
エディがまた楽しそうに笑った。
全然褒められてる気がしない!
「エ、エディはもっと、人を褒める練習した方がいいと思うわ!じゃないとモテないんだからっ!」
「リリィーはモテる婚約者がいいのか?」
え?
グイッと腰に手を回され、上半身をそらされる。エディの顔が、私の顔を見下ろす位置にある。
「言ったろ、リリィー。もう一度婚約しよう」
「本気……なの?」
曲が終わる。
エディの体が私から離れ、お相手ありがとうございましたと深々とお辞儀をする。これは舞踏会での礼儀作法だ。
何故、エディは私と婚約がしたいというの?一度自分で婚約を破棄しておきながら……。
立ち去るエディの後ろ姿を見る。
モテないんだからって言葉は嘘だ。
エディは、カッコイイ。きっと、女性をうまく褒める言葉を知らなくたって、女の人は寄ってくるだろう。
エディの後姿を目で追っていると、視界に差し伸べられる手が映った。
「一曲お願いできますか?」
!!
思わず息を飲む。
「アル……」
瞳の色と同じ空色の燕尾服を身にまとったアルの姿があった。

