「うん、できたよ、メイシー!」
「エディ!見て!」
紙の束を抱きしめて屋敷に戻る。
エディは、執務室で手紙を見て難しい顔をしていた。
「エディ、どうしたの?」
すぐにメイシーと作ったものを見せたかったけれど、あまりに真剣な顔をしているから後にした方が良さそうだと抱きしめていた紙を背に隠した。
「王が、譲位の意思を固めたらしい」
え?
王が譲位するってことは……。
「第一王子が即位?」
私の後ろにいたメイシーが息を飲んだ声が聞こえた。
「もしかして、側室探しが始まるの?」
メイシーが側室候補に上がる可能性が出てくる。私は、エディと婚約しているから候補に上がる可能性は少ないだろうけれど……。
「いや、始まるのは、側室探しではなく、皇太子妃探しだ」
は?皇太子妃?何それ?
「第一王子は、側室を持つ気はないらしい。そのため、第ニ王子を養子に迎え皇太子とするそうだ」
第二王子……生きて、表舞台に出られるくらい健康になったんだ……。
よかった。
一人目の婚約者だった第二王子を思い出す。ベッドの上にいつも寝ていた記憶しかない。顔は、どんなんだったかなぁ……。
私が昔のことを思いだそうとしていると、メイシーが声をあげた。
「側室どころか、皇太子妃探しですか……それって、将来の王妃……。わ、私、全然、関係ない……です、よね……」
メイシーが動揺しているのを、追い撃ちをかけるようにエディが手紙をメイシーに渡した。
「適齢期の未婚貴族令嬢で無関係な人間はいないだろうな」
「でも、第二王子って……」
メイシーが何かを言おうとして慌てて言葉を切って口をふさいだ。
エディが、静かに椅子から立ち上がる。
「メイシー、少しいいかな。聞きたいことがあるんだ」
エディが、メイシーを連れて部屋を出て行った。
えっと、あれ?なんで?
もしかして、すでにメイシーに対して側室候補的な打診が来てる?
第二王子は私の元婚約者だったわけで。私の侍女をしているメイシーなら、信用がおける人物であることは間違いないし……。私とメイシーが仲が良いのは伝わっているだろうから、私と婚約破棄したことなどの確執も解決できるとかいろいろとあるのかな?
その日、メイシーは戻ってこなかった。
代わりの侍女が身の回りの世話をしてくれた。どうしたんだろう、メイシー。
「メイシー大丈夫?」
「エディ!見て!」
紙の束を抱きしめて屋敷に戻る。
エディは、執務室で手紙を見て難しい顔をしていた。
「エディ、どうしたの?」
すぐにメイシーと作ったものを見せたかったけれど、あまりに真剣な顔をしているから後にした方が良さそうだと抱きしめていた紙を背に隠した。
「王が、譲位の意思を固めたらしい」
え?
王が譲位するってことは……。
「第一王子が即位?」
私の後ろにいたメイシーが息を飲んだ声が聞こえた。
「もしかして、側室探しが始まるの?」
メイシーが側室候補に上がる可能性が出てくる。私は、エディと婚約しているから候補に上がる可能性は少ないだろうけれど……。
「いや、始まるのは、側室探しではなく、皇太子妃探しだ」
は?皇太子妃?何それ?
「第一王子は、側室を持つ気はないらしい。そのため、第ニ王子を養子に迎え皇太子とするそうだ」
第二王子……生きて、表舞台に出られるくらい健康になったんだ……。
よかった。
一人目の婚約者だった第二王子を思い出す。ベッドの上にいつも寝ていた記憶しかない。顔は、どんなんだったかなぁ……。
私が昔のことを思いだそうとしていると、メイシーが声をあげた。
「側室どころか、皇太子妃探しですか……それって、将来の王妃……。わ、私、全然、関係ない……です、よね……」
メイシーが動揺しているのを、追い撃ちをかけるようにエディが手紙をメイシーに渡した。
「適齢期の未婚貴族令嬢で無関係な人間はいないだろうな」
「でも、第二王子って……」
メイシーが何かを言おうとして慌てて言葉を切って口をふさいだ。
エディが、静かに椅子から立ち上がる。
「メイシー、少しいいかな。聞きたいことがあるんだ」
エディが、メイシーを連れて部屋を出て行った。
えっと、あれ?なんで?
もしかして、すでにメイシーに対して側室候補的な打診が来てる?
第二王子は私の元婚約者だったわけで。私の侍女をしているメイシーなら、信用がおける人物であることは間違いないし……。私とメイシーが仲が良いのは伝わっているだろうから、私と婚約破棄したことなどの確執も解決できるとかいろいろとあるのかな?
その日、メイシーは戻ってこなかった。
代わりの侍女が身の回りの世話をしてくれた。どうしたんだろう、メイシー。
「メイシー大丈夫?」

