5分ほどしてアルが剣を置くと、戸口に立っていた私に気が付いた。
複雑な表情をしたアルが近づいてくる。
「あのね、いろいろと報告することがあるの」
くっと、顔を上げてアルの顔をしっかりと見据える。
喉の奥がぎゅっと狭くなった感じで、言葉がするりと出てこない。だけど、押し出すようになんとか、言葉を紡ぐ。
「私、エディと婚約したの」
忘れない。
アルのこと。
アルが、目を見開いて驚きの表情を見せたこと。
そして、何か言おうとして口を開きかけ、すぐに閉じた。
少しだけ首をかしげて、青い瞳を細めて微笑み、
「おめでとう」
と、かみしめるように言葉を発した。
アルの顔。
自分のせいだと辛そうだった表情が少し穏やかになった。
「エディなら、きっとリリィーを幸せにしてくれるよ」
アル。
アルも、幸せになってね。
それからの数日は瞬く間に過ぎた。
店の引継ぎや街の人たちへのあいさつなど。
それが終わると、いったん領都にある公爵邸へ移動し、そこから王都へと移動。
馬車の中には、私とメイシーとロッテンさん。
私はエディと婚約したことで側室教育は不要になったはずなのに、なぜかメイシーと二人で側室教育を受けさせられてます。
「なんでよー、メイシー一人でいいじゃないのっ!」
って言ったら、メイシーってば
「ひどいですよ、リリィー。友達でしょ」
「うん、友達だけど、それとこれとは別。私は婚約者がいるんだから側室になることはないの」
「わかりませんよ、リリィーには前科が3回ありますから」
うっ。
そ、それを言われると……。
4度目がないと、言い切れないことが辛い。2度あることは3度あるっていうくらいだし。3度あることなら、ますます4度目がありそうだ。
うーんと考え込んだ私に、メイシーが言った。
「冗談ですよっ、エディ様がリリィーを手放すわけがないじゃないですか!あんなに愛されてるんですからっ!」
ふえっ。
「あんなに、愛されてる?確かに……好きだとは言われたけれど……」
愛されてるとか……。
メイシーがはぁーっとため息をついた。
複雑な表情をしたアルが近づいてくる。
「あのね、いろいろと報告することがあるの」
くっと、顔を上げてアルの顔をしっかりと見据える。
喉の奥がぎゅっと狭くなった感じで、言葉がするりと出てこない。だけど、押し出すようになんとか、言葉を紡ぐ。
「私、エディと婚約したの」
忘れない。
アルのこと。
アルが、目を見開いて驚きの表情を見せたこと。
そして、何か言おうとして口を開きかけ、すぐに閉じた。
少しだけ首をかしげて、青い瞳を細めて微笑み、
「おめでとう」
と、かみしめるように言葉を発した。
アルの顔。
自分のせいだと辛そうだった表情が少し穏やかになった。
「エディなら、きっとリリィーを幸せにしてくれるよ」
アル。
アルも、幸せになってね。
それからの数日は瞬く間に過ぎた。
店の引継ぎや街の人たちへのあいさつなど。
それが終わると、いったん領都にある公爵邸へ移動し、そこから王都へと移動。
馬車の中には、私とメイシーとロッテンさん。
私はエディと婚約したことで側室教育は不要になったはずなのに、なぜかメイシーと二人で側室教育を受けさせられてます。
「なんでよー、メイシー一人でいいじゃないのっ!」
って言ったら、メイシーってば
「ひどいですよ、リリィー。友達でしょ」
「うん、友達だけど、それとこれとは別。私は婚約者がいるんだから側室になることはないの」
「わかりませんよ、リリィーには前科が3回ありますから」
うっ。
そ、それを言われると……。
4度目がないと、言い切れないことが辛い。2度あることは3度あるっていうくらいだし。3度あることなら、ますます4度目がありそうだ。
うーんと考え込んだ私に、メイシーが言った。
「冗談ですよっ、エディ様がリリィーを手放すわけがないじゃないですか!あんなに愛されてるんですからっ!」
ふえっ。
「あんなに、愛されてる?確かに……好きだとは言われたけれど……」
愛されてるとか……。
メイシーがはぁーっとため息をついた。

