貴族とは変なもので、既婚女性は少しくらい愛人を囲っていても、激しく非難されることはない。主人公認の愛人を持つものもいるくらいだ。
責任感から、私と結婚したって……。アルは幸せにはなれない。
だって、アルの好きな人は私じゃないんだから。
「アルが幸せじゃないと、私も幸せじゃない……だから……」
メイシーの目から涙がこぼれ落ちている。
なんで、泣いてるの?
少し首を傾けたら、私の目からも、涙が頬を伝って湯船に落ちた。
ああ、私、泣いていたのか。
メイシーは、私が泣いているから、一緒に泣いてくれてるのね……。
「メイシー……」
「うん」
泣いてるって自覚したとたんに、次から次へと涙が落ちる。
「わた……し……」
声が震える。嗚咽が漏れる。
「うん」
「わた……し、好きだったの……」
「うん」
メイシーもいっぱい涙を流しながら相槌をうってくれてる。
「アルが……好き、だったの……」
「うん」
どれくらい二人でそうして泣いていただろう。
さすがに、頭がぼーっとのぼせてきたところで、風呂を出た。
二人とも、いかにも泣きましたな顔だ。
しかも
「メイシーから花の匂いがする。これは、ロッテンさんにばれちゃうわね」
「あああっ!どうしようっ!リリィーのせいですからねっ!」
「ふふふっ」
「あははは」
「「ふはははははっ」」
対しておかしくもないんだけど、二人で爆笑。
「メイシーと友達になれてよかった。これからも仲良くしてね」
「何をいまさら!死ぬまで友達でしょ?」
「うん。あのね、代筆屋と代読屋を誰かにかませて、私は王都に戻ろうと思うの。ついてきてくれる?」
「代筆屋と代読屋を誰かに?」
うん。せっかく始めたんだから。もう少し続けたい。識字率アップにつながるかまだ分からないけれど、それでも……。
「一度エディとも相談して、誰かを雇うとどうなるかも考えてからだけれど」
「明日にはエディが領地から戻ってくるという話ですから、早ければ1週間と待たずに王都ですか……」
そうか。
王都に帰れば……。護衛として雇われていたアルとはお別れだろう。
そうか……もう、会うことはないんだ。
最後に、アルの笑った顔が……幸せそうに笑った顔が見たかった。
でも、きっと、アルは私の顔を見ると、苦しそうな表情を浮かべるのだろう。
私が、アルを不幸にする……。
責任感から、私と結婚したって……。アルは幸せにはなれない。
だって、アルの好きな人は私じゃないんだから。
「アルが幸せじゃないと、私も幸せじゃない……だから……」
メイシーの目から涙がこぼれ落ちている。
なんで、泣いてるの?
少し首を傾けたら、私の目からも、涙が頬を伝って湯船に落ちた。
ああ、私、泣いていたのか。
メイシーは、私が泣いているから、一緒に泣いてくれてるのね……。
「メイシー……」
「うん」
泣いてるって自覚したとたんに、次から次へと涙が落ちる。
「わた……し……」
声が震える。嗚咽が漏れる。
「うん」
「わた……し、好きだったの……」
「うん」
メイシーもいっぱい涙を流しながら相槌をうってくれてる。
「アルが……好き、だったの……」
「うん」
どれくらい二人でそうして泣いていただろう。
さすがに、頭がぼーっとのぼせてきたところで、風呂を出た。
二人とも、いかにも泣きましたな顔だ。
しかも
「メイシーから花の匂いがする。これは、ロッテンさんにばれちゃうわね」
「あああっ!どうしようっ!リリィーのせいですからねっ!」
「ふふふっ」
「あははは」
「「ふはははははっ」」
対しておかしくもないんだけど、二人で爆笑。
「メイシーと友達になれてよかった。これからも仲良くしてね」
「何をいまさら!死ぬまで友達でしょ?」
「うん。あのね、代筆屋と代読屋を誰かにかませて、私は王都に戻ろうと思うの。ついてきてくれる?」
「代筆屋と代読屋を誰かに?」
うん。せっかく始めたんだから。もう少し続けたい。識字率アップにつながるかまだ分からないけれど、それでも……。
「一度エディとも相談して、誰かを雇うとどうなるかも考えてからだけれど」
「明日にはエディが領地から戻ってくるという話ですから、早ければ1週間と待たずに王都ですか……」
そうか。
王都に帰れば……。護衛として雇われていたアルとはお別れだろう。
そうか……もう、会うことはないんだ。
最後に、アルの笑った顔が……幸せそうに笑った顔が見たかった。
でも、きっと、アルは私の顔を見ると、苦しそうな表情を浮かべるのだろう。
私が、アルを不幸にする……。

