『じゃあ、学級委員長!初めての仕事として他の係も決めてくれ』と、先生に使命され
木村さんはカチコチの動きで黒板の前に進む。目線は下を向いていて、さっきからずっと耳まで赤い。それでも彼女は
『えっ、えっと、副学級員になってくれる方いませんか』
澄んだ声で役員決めを進行していく。
しかし、誰も手を上げない。さっきまで、うちらもサポートするからって言っていたメンバーの中でも誰も手を上げない。
おいおい、さっきのエールはなんだったんだよ。誰も手を上げないから、木村さんはますます萎縮してしまい瞳が潤み始めてきた。
…ああ、もう、しょうがないな。
私は手を挙げた。
『私、やります。副学級員』
おお!と上がる歓声。そして、
『ありがとうございます、えっと、その』
木村さんの喜びの笑顔から苦笑い。あっ、これ名前まだ覚えてもらってないな…
『冨岡舞です。よろしくお願いします』
私はそう言って木村さんと同じ黒板の前に立った。
木村さんはカチコチの動きで黒板の前に進む。目線は下を向いていて、さっきからずっと耳まで赤い。それでも彼女は
『えっ、えっと、副学級員になってくれる方いませんか』
澄んだ声で役員決めを進行していく。
しかし、誰も手を上げない。さっきまで、うちらもサポートするからって言っていたメンバーの中でも誰も手を上げない。
おいおい、さっきのエールはなんだったんだよ。誰も手を上げないから、木村さんはますます萎縮してしまい瞳が潤み始めてきた。
…ああ、もう、しょうがないな。
私は手を挙げた。
『私、やります。副学級員』
おお!と上がる歓声。そして、
『ありがとうございます、えっと、その』
木村さんの喜びの笑顔から苦笑い。あっ、これ名前まだ覚えてもらってないな…
『冨岡舞です。よろしくお願いします』
私はそう言って木村さんと同じ黒板の前に立った。

