あれから、3日間のオリエンテーションを終え本格的に学業が始まった。
授業が始まると決まってどの教科も、確認テストがあり憂鬱。中学の内容は自分なりには完璧だと思っていたけど、進学校の先生達が作る確認テストは難しく、捻りのある問題ばかりで正直不安だらけ。それに授業もやっぱり厳しくて今はついて行くのに精一杯。
『木村さんはどうだった?確認テスト』
もうじきやってくる新入生歓迎遠足のシナリオを綴じながら向かいの席で同じ作業をしている木村さんに話しかける。
『私は、英語は少し不安ですが後は大丈夫だと思います』
『そりゃそうだよね。だって入試で一位だったんだもん。本当にすごいよ木村さんは』
パチパチとホッチキスで綴じていく音が私達の間で響く。正直、誰もいない教室でこうして木村さんと二人っきりになれるだけでも嬉しい。でも、一つ手に入るともう一つ欲しくなってしまう。そう、もっと会話をしたい。それも業務連絡では無い普通の会話を!
何か話題ないかな…
『あのさ、前から思ってたけど木村さんってどうして敬語口調なの?私だけじゃなく他の子に対しても。同い年だからもう少し砕けてもいいんじゃないかな?』
何気なく日々気になっていた事を尋ねたが
『私、中学の時あまり友達がいなくて。だから、みんなとどうやって話していいのかわからないので。どうしても敬語口調になってしまうんです』
これは、地雷なのかな。なんだか、聞いてあれだがよかったのかなそんな過去の話を聞いてしまって。いや、まてよ、このピンチ、チャンスに変える事ができる!
『あのさ木村さん、いや雪菜ちゃん。私、これから木村さんの事、雪菜ちゃんって呼ぶから、木村さんも私のこと舞って呼んで!』
授業が始まると決まってどの教科も、確認テストがあり憂鬱。中学の内容は自分なりには完璧だと思っていたけど、進学校の先生達が作る確認テストは難しく、捻りのある問題ばかりで正直不安だらけ。それに授業もやっぱり厳しくて今はついて行くのに精一杯。
『木村さんはどうだった?確認テスト』
もうじきやってくる新入生歓迎遠足のシナリオを綴じながら向かいの席で同じ作業をしている木村さんに話しかける。
『私は、英語は少し不安ですが後は大丈夫だと思います』
『そりゃそうだよね。だって入試で一位だったんだもん。本当にすごいよ木村さんは』
パチパチとホッチキスで綴じていく音が私達の間で響く。正直、誰もいない教室でこうして木村さんと二人っきりになれるだけでも嬉しい。でも、一つ手に入るともう一つ欲しくなってしまう。そう、もっと会話をしたい。それも業務連絡では無い普通の会話を!
何か話題ないかな…
『あのさ、前から思ってたけど木村さんってどうして敬語口調なの?私だけじゃなく他の子に対しても。同い年だからもう少し砕けてもいいんじゃないかな?』
何気なく日々気になっていた事を尋ねたが
『私、中学の時あまり友達がいなくて。だから、みんなとどうやって話していいのかわからないので。どうしても敬語口調になってしまうんです』
これは、地雷なのかな。なんだか、聞いてあれだがよかったのかなそんな過去の話を聞いてしまって。いや、まてよ、このピンチ、チャンスに変える事ができる!
『あのさ木村さん、いや雪菜ちゃん。私、これから木村さんの事、雪菜ちゃんって呼ぶから、木村さんも私のこと舞って呼んで!』

