[続]小さな恋物語

佑希がここにくるまでになにかあった? そうじゃなければここにいた記憶がほとんどないってことは考えにくい。


「先輩。佑希になにかあったんですか?」


先輩は困惑そうな顔で俺を見つめる。


多分話そうか話さないかを考えていると思う。


そしてやっと口を開いたと思ったらとんでもない内容だった。


その話を聞いた途端に俺は佑希に何をやったんだ? あんなことがあったのに俺からの怒声はキツイに決まってる。


俺の行動は今の佑希にはやってはいけないことだったんだって思えた。


「先輩。教えてくれてありがとうございます」


そう言って抜け殻みたいになった俺が先輩の部屋から出て行こうとしたら、


「待て! 俺はお前なら佑希をどうにかしてくれそうな気がする。だから先生に頼んでまでお前と同じクラスにしてもらったんだ。
頼む! どうか佑希を救ってくれ」


先輩の頼み事を聞いた後に俺はドアを閉めた。


「俺だってどうすればいいかわかんねぇよ」


俺はそう呟きながら佑太先輩の部屋の前でしばらく座り込んでいた。