[続]小さな恋物語

俺はどこか信じていないところがあった。


実は聞き違いなんじゃないかって。


本当は違うから俺のことを知らないんじゃないかって。


でも、やっぱり彼女は佑希なのだ。


「彼女は中1の夏までここにいたことがあるようだ。皆、こんな変な季節だが仲良くやってほしい
黒川の席はそうだな…」



先生は周りを見渡す。


すると俺と目があった。


「よし。白石の隣に行ってくれ。親御さんも中1の時は白石と仲良かったって言ってたしな」


先生は豪快に笑いながら佑希を俺の隣の席に向かわせた。



よりにもよって隣の席って…


なんか佑希にあたりそうで嫌だな。


ため息をついていると、



「あの…よろしく、ね?」


佑希が前と変わらない笑顔で言うから俺の心臓はドキッと高鳴った。


「あぁ…」


俺はこの席でやっていける…のか?


そんな疑問が頭によぎった。