「あの……?」

 エディの戸惑いはもっともだ。

 跪かれたまま見つめられ、一言も喋らないとはどういう了見なのか。

 どっちでもいい。
 とにかく、喋ってくれ。

 そんなジョージの願いが通じたのか、エディが戸惑いながらも口を開いた。

「えっと。あなたが、僕に恋をしてくれたの? 僕、こんな見た目だけれど、性別は女なんだ。もしも、男だと思っていたなら、ごめんね」

 ごめんね、とエディは申し訳なさそうに眉を下げた。

 心なしか、小首を傾げているようでもある。

 あまりの可愛らしさに、ロキースは悶絶した。

 見つめ返すだけで、心臓が止まりそうだ。