森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される

「え? え? なんで? は? なんで? どうして今?」

 頭に疑問符をいっぱい並べて、くりくりした目を限界まで開いて見つめるその先に、つい今し方までそこにあったはずのものがない。

 丸くて可愛い熊耳が、そこにない。

 伸ばしたままだった手で、熊耳があったところを撫でても、跡形もなかった。

 髪の合間に肌色の、自分と同じ形をした耳を見つけて、エディは「うそぉ」と呟く。

「どうしてだろうな?」

 恥ずかしがる暇も、逃げる隙もなかった。

 頭に乗せていた手を引かれ、エディとロキースの距離が縮まる。

 唇に触れた、柔らかな熱。

 それがロキースの舌だと理解した瞬間、エディはフシュウと湯気を出し、彼の胸に倒れ込んだのだった。