「エディ。鍵は、奥にあるみたいだ」

 そう言って、ロキースは花畑の奥を指さした。

 真っ青な花畑の先に、何があるのだろうか。

 今のところ、見えるのは花ばかりである。

「俺が先に行って、様子を見てくる」

「僕も行く」

「大丈夫だ。置いていったりしない。少し様子を見て、それから一緒に行こう」

「絶対だよ?」

「ああ、もちろん」

 まだ納得しきれていないエディの頭をクシャリと撫でて、ロキースは花畑へと足を踏み入れた。