クイクイと掴まれた腕を振るエディに、ロキースは拘束する手を離すどころか、ギュッと掴んだ。

 そのまま強引に彼女を引き寄せ、ポスンと胸に顔を押し付ける。

 抱え込むように抱き寄せると、湧き上がる愛しさが口から零れ落ちた。

「エディ、愛している」

「ふぁっ⁈」

 耳元で、ゾクゾクするほど色っぽい低音(バリトン)がエディに愛を囁く。

 エディの体から、ガクンと力が抜けた。どうやら、彼女は腰が抜けてしまったらしい。

 ヘナヘナと崩れ落ちていくエディを、ロキースは軽々と抱き上げた。

 エディを横抱きにして、膝の上に乗せながら、ロキースはゆったりとソファへ腰掛けた。