「もう! なんなの、あのババァ! 僕のエディタに喧嘩を売るなんて、何様のつもり⁉︎」

「ミハウ様」

「分かってるよ。もう僕のじゃないって言うんでしょ」

「いいえ。もともとお嬢様はミハウ様ものではございません」

「うるさいよ、エグレ」

「申し訳ございません」

 夫婦漫才のようなやりとりを背景に、エディは思案していた。

『また日を改めて』

 ルタはそう言っていた。エディは二度としたくないと突っぱねたけれど、同じ屋根の下にいれば嫌でも機会は生まれてしまう。