視覚に嗅覚に触覚。全身でロキースを感じたら、一体どうなってしまうのか。

(ロキースは大きいから、なんか、いろいろ……大変そう。果たして僕は、彼を受け入れられるのだろうか……?)

 ごちん、ごちん、ごちん。

 恥ずかしさを誤魔化すように、「うわぁ、うわぁ」と小声で叫びながらエディはテーブルに額を打ちつける。

 その時だった。

 遠くから、カツカツとヒールの音が聞こえてくる。

 徐々に近づいてきたその音は、食堂の前で止まった。

「エディ、ここにいたのね? 探したわ」

 その声が聞こえたのは、エディが食堂の入り口へ視線を向けたのと同時だった。