夜勤明けの仮眠から目を覚ましたエディは、食堂で眠気覚ましのミルクたっぷりなカフェオレを飲んでいた。

 カフェオレボウルを両手で包み込むように持ちながら、フウフウと息を吹く。甘いミルクとほろ苦い珈琲の匂いが、いつもの通りに彼女の鼻をくすぐった。

「……ふぅ。どうしたものか」

 カフェオレをチビチビと舐めるように飲みながら、エディはカフェオレボウルの縁を指で撫ぜた。

 ロキースに指を噛まれ、恥ずかしさのあまり逃げ帰ったのは、昨日のことである。

 どうしたものかとは、もちろんロキースについてだ。

「今度こそ、間を置かずに行った方が良いことは分かっている……」