エディの小さな手が、ロキースの頬を優しく撫でる。

 ロキースの足取りが、また早くなった。

 ゆらゆら、ゆらゆら。
 ゆらゆら、ゆらゆら。

 揺れる温かな腕の中は気持ちがよく、寝不足がたたっていたエディは、いつの間にか眠ってしまったのだった。