隣で平和ボケしていたリディアの腕を取り、エディは彼女を立たせた。

「え?」

 キョトンとしている彼女の手を握り、エディは走り出した。手を握られたままのリディアも、引っ張られるようにして走る。

「ちょ、エディ! え、なんで走るのよぉぉぉぉ」

 巻き添えを食ったリディアの可哀想な叫び声が、辺りに響いた。