エディはギュッと拳を握った。

(両立できる方法は、あるはずだ)

 覚悟を決めて、ロキースを見る。

 甘そうな蜂蜜色の目が、甘ったるい視線をエディに向けていた。

(こんなに、甘かった……?)

 エディの感じ方が変わったのか。

 それとも、ロキースの視線に変化があったのか。

 どちらのせいかは分からない。

 エディは、むせ返りそうなくらい甘い視線に耐えかねたのを誤魔化すように、ティーカップへ手を伸ばした。