この男子に要注意!





騎馬戦が始まって20分が経った頃、わたしが所属しているチームの順番が回ってきた。



周りに話せる女子はいないから、上手く紛れて目立たないようにしなければいけない。



けれど皆、わたしが近寄るとどこかへ行ってしまう。



どうしていつもこうなるのか、全く分からない。無意識に嫌われるようなことでもしているのだろうか。



「よーい、ドンッ!」



わたしがたどたどしている間に、競技が始まってしまった。



皆、事前に練習していたダンスを踊り始める。



これでは、踊らない方が浮いてしまうと思い、急いで踊り始めた。



「……ファイト!ファイト!行け行けゴーゴー!!……」



「パンッ──────」



試合終了を知らせる音が鳴る。近くにいたら耳が痛くなりそうな音。