わたしなんか、1回も帝の家に行ったことがないのに、穂高は、なんとお泊まりまでしてしまうらしい。
「穂高ばっかり……ずるい……」
帝に聞こえるか聞こえないかの小さい声でそう言う。
「ん?」
「だ、だから!わたしも帝の家に行きた…い……です……って、言ってるの!」
「ふ〜ん、そっか」
帝がニヤニヤしながら嬉しそうにこっちを見てくる。
一手取られたみたいで少し腹立つ。
「な、なんか文句でも?」
「いや?別に?」
まだ、帝のニヤニヤが止まらない。
「もう!なんなのよ!」
「圭衣、思ってたより子供っぽいよな〜って」
そう言った帝の顔は、ニヤニヤした気色悪い顔から暖かい笑顔になった。


