「ありがとう圭衣。助かったよ」
お父さんが一段落のため息をつきながらそういう。
「いいの。わたしのことだし」
こういうことはたまに起きてしまう。
「お詫びにちゃんとした婚約発表でもしようか。よし、そうと決まれば、急いで大都に連絡してこないと」
そう言ってすぐに、秘書である圭祐の元に行き、準備を始めだした。
2回目の発表ともなると、噂だと言いはる人達はもう居なくなるだろう。
そして大和さんは、帝のお父さんでわたしのお父さんとは幼なじみらしい。
「なんか大変なことになりそう。ごめん」
「いいよ、気にしなくて」
帝がわたしに笑いかけながら頭を撫でてくれる。
「でも……」
「別に悪いことじゃないんだし、ね?」


