そして、敬人とはお父さんの名前。ちなみにお母さんは佳湖という名前だ。
「それにしても、こんなにお父様の周りに人が集まってなにかあったのですか?」
「ちょうどいい所に。圭衣嬢、うちの息子婚約者にどうですか?」
顔がいい息子を持つ男がそう聞いてくる。
「いいえ、結構ですわ。ねぇ、氷翠帝くん」
「そうですね。圭衣にはもう僕という婚約者がいるので」
そう言っている帝の顔は喜びが隠せていない。
だけど帝が協力してくれるおかげで、何とかお父さんを助けられそう。
「……氷翠…!そちらが噂の……!これは失礼いたしました。では、わたくし共はこれで……」
この間開催された帝主催のパーティーでは、人があまりいなかったせいなのか事実かわかっていない人が多かったらしい。
お父さんの周りに集まってきた人達はあっという間に去っていった。


